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[2006.08.03]

02広告・販促の現場

広告は作品ではない!! - Part2

(昨日の続き...。)

約1年前のことである。

広告界にはクリエイティブディレクター(※)という職種がある。

ある大手広告代理店のクリエイティブ局長
(一般の企業で言えば部長にあたる)
の一歩手前までのぼりつめた
クリエイティブディレクターが独立し、
フリーランスとなった。

この方とは、ある縁があって、
独立の挨拶のために弊社にいらした時のことである。

(ここからは、このクリエイティブディレクターの方をAさんとします。)

Aさんのことを私は人間的に好きなので、
ここからの話しは、決してAさんの悪口を言うつもりはない。

「日本の広告界の体質とは、いったいどのようなものなのか?」
の一つの例として挙げてみたい。

Aさん「来月独立するんです。これが私のプロフィールです。」

20ページ近くあっただろうか...。
分厚いA4版のプロフィールをAさんは私に差し出した。

基本的にはとても良くできたプロフィールであると思う。

これを私はパラパラとめくっていくのだが、
後半にAさんの今までの作品? とやらが
10点以上は載っていた。

私 「へぇー。これが○○広告賞の銀賞を授賞したものですね。」

私は指を指しながら、驚いて見せた。
(あくまでもこれはポーズである。別に驚いてはいない。)

それは見たことがある広告であった。

ビジュアルのインパクトは確かにあった。

でも、この広告、

「いったい何の商品なのか?」

「どこの企業の広告なのか?」

という疑問の答えが、私の脳みそからは
残念ながら出てこなかった。


そこで、Aさんに恐る恐る聞いてみた。

私 「この広告見たことありますね。
とてもインパクトがありますし...。
うっかり忘れてしまったのですが、何の広告でしたっけ?」

Aさん「やっぱりわかりませんか?
どうやらこの広告は失敗のようなんです。」

私 「……」 (唖然とする)


このように、広告賞を授賞した本人も認めている。

広告のビジァルインパクトが、
商品や企業に繋がっていないことを...。


このような広告作品(?)とやらが
広告賞を取ってしまうのである。

しかも、大手新聞社が主催する
権利ある広告賞の銀賞である。


広告界はいったいどうなっているのだろうか?

今の日本の広告界もオグルビー氏が言うように
「危険な病気」にかかってしまっているのだろうか?

そもそもが、
「広告作品」という言葉自体が間違っている。


広告は賞を取るための「作品」ではなく、
販売につながる「事例」でなくてはならない。

もっとシンプルに繰り返すと...

広告とは、「作品」ではなく「事例」なのである。

私はこのように思っている。


※ クリエイティブディレクターとは?
テレビCMや新聞、雑誌の広告、各種のイベントなどを通して、商品やサービス、企業イメージなどを消費者にアピールするキャンペーンのしかけ人。
企業などの依頼主の目的や方針に沿って、新商品などのメリットを消費者にどうアピールしたら効果的か企画を練り、それを具体的に検討し、コピーライター、デザイナーなど、必要な専門分野のスタッフを選定して、キャンペーンに必要な広告物の制作に当たる役割の人。
制作過程でも、最初から最後まで指揮を執るキャンペーンの総責任者なのです。

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コメント(4)

そうですよね。
私も以前はこの「広告賞」という響きに、
結構意識されてましたね。
たしかに権威としてはいいかも知れませんが、
実際の効果とはかけ離れてしまっている感じはしますね…
今後「広告効果賞」というのが出てくるといいですね。

昨日はお邪魔しました
日曜日でもお仕事に燃えている俊幸様、流石ですね。
内容については何も判らないのでコメントできませんが
写真の配置うまくいきましたね
何事もそうですが、何かにつまずいて進まなくなると、ストレスになりますね、でも解決したときの快感があるから、
諦められないのよね。
では、猛暑の折お体に気をつけて、又お邪魔します
                        敬子

今野君

「広告効果賞」。
ちょっと硬い言い回しだけど、そうそうそんな感じ...。

敬子さん

先日はありがとうございました。
写真の配置うまくいったようです。
これからはもうばっちり(?)ですね。

自慢じゃないですが(とても自慢はできません。)
会社で一番パソコンオンチですから...。

基本的にワードもろくに使えません。
もっぱらシンプルテキストです。(^^;

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プロフィール
岩本俊幸株式会社イズ・アソシエイツ 代表取締役

岩本 俊幸
 
Toshiyuki Iwamoto

・ブランド・マネージャー認定協会 理事長
・米国NLP協会公認マスター・プラクティショナー
・ハーマンモデルファシリテーター
・日経広告研究所会員

 

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