
アイキャッチはどのような手順で考えるのか? Vol.5 [ラダリング手法]
メッセージ開発のためのフレームワーク3つ目[ラダリング手法]を、
今回は見ていきたいと思う。
ラダリングとは、商品の持つ属性が、
「消費者のどのような価値観につながり、評価されて
購買に結びついたのか?」を明らかにすることを目的としていて、
製品を選んだ潜在的理由を把握するための調査手法である。
かいつまんでいうと、
ラダリングとはラダーのING系で、ラダーとは梯子のこと。
梯子を上っていくのでラダリングとも呼ばれている。
この[ラダリング手法]を、ターゲットにしっかりと届く
メッセージ開発を考える際に活用したい。
次の図を見てほしい。
できるだけ簡単に考えるために、
下から「属性」、「ベネフィット」、「バリュー」の3つの段階に分けたみた。
[ラダリング手法]とは、この図のように、
広告するべきあなたの商品・サービスを
一番下の属性から検討し、
「ありがたみ」の梯子を上っていくという手法だ。
まず、一番下の属性から考えてみたい。
このステージでは、
「製品の機能性とは何か?」を明確にする。
機能性が明確になったら、
1つ上のステージ、ベネフィット(便益)に
梯子で上がろう。
ベネフィット(便益)のステージでは、
下のステージで明確になった機能性がもたらす
「便益とは何か?」を明確にしていく。
ベネフィット(便益)が明確になったら、
1つ上のステージ、一番上のバリュー(価値)に
梯子で上がろう。
バリュー(価値)のステージでは、
すぐ下のステージで明確になったベネフィット(便益)から
ターゲットが感じる「満足感とは何か?」を
明確にしていく。
このように3つのステージを、
下から上へと1つずつ明確にしながら
上っていく作業が[ラダリング手法]なのである。
次回は、実際に[ラダリング手法]のプロセスを経て、
メッセージ開発、キャッチコピーを作り上げ、
高い反応を得ることができた広告として、
商品、サービスのそれぞれの事例を1つずつ見ていきたいと思う。
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