
販売促進セルフチェック10 Vol.3 チェック[1] 店の強みや特徴をシンプルな言葉にして、販促ツールに掲載しているか?
チェックポイント[1]。
まず大切なこととして、店の特徴を踏まえながら、お客に共感してもらう
「店の提供する価値」を一言で表してみたい。
そのメッセージは、お客にしっかりと約束できることが重要である。このメッセージが、
前回述べた「共感の種」にあたる。
1つ例を挙げてみたいと思う。
「ゴルファーのコンディショニングとパフォーマンス向上をサポートする」を「共感の種」とした
カイロプラクティックだ。
この店は、あるゴルフ練習場内に開業してから2年経っていたが、
平日はもとより土日でも思いのほか患者が集まらず、経営的にも厳しい状況であった。
当時この店の集客方法は、もっぱら近隣にチラシをポスティングしたり、
地域誌に広告を出すということが中心であった。
だが、なかなか思うように集客ができない。
そんな時、あることをきっかけにお客が増え続け、商売が順調に回っていく。
そのきっかけとは、「足元を見直し」、明確なメッセージを打ち出したことである。
どのようなことかというと、この店はゴルフ練習場内に開業しているにもかかわらず、
足元のゴルファーにアピールをほとんどせず、外側の住民を集客しようとしていたのである。
土、日であれば、1日約1,500人のゴルファーがゴルフ練習場に来るという集客力を利用し、
ゴルファー達を真っ先にターゲット(対象層)にすることが集客の最短の近道であるにもかかわらず...。
この事実に気づいてから、まずターゲットをゴルファーに焦点を絞り、
それによって「ゴルファーのコンディショニングとパフォーマンス向上をサポートする」という
具体的かつ明確なメッセージを打ち出した。
これが「共感の種」だ。
そして、名刺をはじめ店のすべてのツールに、「ゴルファーのコンディショニングとパフォーマンス向上をサポートする」
を記載することから始めた。
このメッセージを入れることにより、ゴルファー(ターゲットとしての潜在顧客)に
「ここはあなたのための店です」ということを明確に伝えることができる。
このように、「共感の種」をつくることがきっかけで、今後の販促活動に大きな影響を及ぼすことは珍しくない。
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