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販促でいちばん大切なこと

あらゆる要素に影響を受けるレスポンス広告 着眼点Vol.2 新規集客時からリピート率を上げる広告を思考する その1「コンセプト広告」-2

 

前回は、千葉県のあるエリアで配布されている
クーポン券付き情報誌で実施された
広告の右側に掲載していた内容について見てみた。

今回はその左側に掲載していた広告の内容を見ていきたいと思う。

その広告は300人以上を集客し「人と人との絆を大切にする」という
コンセプトを持つ美容室のものである。


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このコンセプトを、そのままキャッチコピーのようにして
文字で伝えているのをはじめ、
このコンセプトの真実味をトーン&マナーとして
ビジュアルにも活かしている。

また、右側の大半の広告と決定的に違うのが、
他の店名に変えては、広告としての機能が
成り立たないということである。

このような、コンセプトをしっかり伝えている広告は強い。

私は、こういった広告を「コンセプト広告」と定義している。
コンセプト広告は、新規集客にも力を発揮するうえ、
それ以上に大きなメリットがある。
それは、リピート率を上げることにも影響するということだ。

実際、この広告をきっかけに
来店した人の再来店率は40%を超えたという。

 

40%というと、決して高いリピート率とは思えないかもしれない。
だが、浮遊客の来店が多いクーポン券付き情報誌の
広告をきっかけとした場合は、前回でも述べたように、
顧客のリピート率が10%以下になることも
少なくないということなので、
かなり高いリピート率と言える。

では、なぜこのような現象が起きたのか。

その理由は、決して難しいことではない。
最初から、店のコンセプトを伝えた広告に反応し、
来店してくださったお客だからである。
きっかけはクーポン券が目当ての場合もあるだろうが、
他に「この店のコンセプトに共感できるかどうか」という
判断材料もすでにあるわけだ。

それは、どちらかというと言語化された顕在的な判断ではなく、
むしろ潜在的な無意識のレベルでの判断なのかもしれない。

つまり、「店のコンセプトに共感できるかどうか」ということに対して、
無意識にでも「YES」という判断を最初にしたからこそ、
再来店する可能性が高くなるのだろう。

もちろん、この美容室のコンセプトである
「人と人との絆を大切にする」という考えを
その店のスタッフが守れなかったら、
再来店につながらなくなることは
言うまでもないことではある。

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