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販促でいちばん大切なこと

自然に顧客が増える、磁力のある仕組みづくりVol.2 磁力を生み出す、販売促進(2)

前回に続き、「モクモク手づくりファーム」の磁力を生み出す具体的な販売促進策を紹介する。
費用をかけずに常連客が新規客を呼び寄せるという、大変興味深い仕組みづくりである。

■通販ギフトにも、新規客を増やす仕掛けを

「モクモク手づくりファーム」では、通販の売上が全事業の1/3にのぼっており、大きな収益源になっている。
そこまで成長した要因として、「モクモク手づくりファーム=食の安全」という方針が浸透したことと、レストラン等で実際に美味しく食べた体験をもつ常連客の存在もあるようだ。

例えば常連客であれば、知人・友人に贈るなら、自分が自信をもって美味しいといえる「モクモク手づくりファーム」の製品を選びたいと思う方も多いはず。
そしてギフトを贈られた方が、その製品を食べることで美味しいと感じたとき、「モクモク手づくりファーム」ってどういうところなのか、もっと知りたいと思うはずだ。

そのときをチャンスととらえて、さまざまなイベントを紹介したパンフレットとともに、各種特典がついた"モクモクネイチャークラブ"の案内も同封し、お客様に発送している。
それで"モクモクネイチャークラブ"の会員になったという方も比較的多いそうだ。
美味しい体験が、自然と新規客を増やしていくわけである。

 

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  各種特典がついた"モクモクネイチャークラブ"冊子

 

■利益を直接生み出さないスタッフこそ重要

 “モクモクネイチャークラブ”の入会金は2,000円、年会費は無料。
一度入会すれば永久会員となる。
同クラブは、年4回「モクモク通信」という機関誌を発送している。
その目的は、会費を集めるということより、一人でも多くの方に、さまざまな農業体験を通じて農業の楽しさや大切さを知ってもらうことにあるという。
だから、「モクモク通信」には、食農にまつわる体験イベントがたくさん掲載されている。
特に明日の農業を担っていく子供たちへ農業の面白さを伝えていくために、専門のスタッフがイベントを企画・運営している。

例えば動物のことに詳しいスタッフのおにいさんに会いたいからと、毎週「モクモク手づくりファーム」を訪れる子供達も多いそうだ。
イベントの企画・運営スタッフは直接利益を生み出さないが、リピーターを増やす大切な存在なのだ。

「体験してもらう楽しさ」に共感してもらうことで、常連客が増えて、さらに口コミで新規客も増えていくのである。
 

 

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   食農に関する情報やイベント情報満載の「モクモク通信」

 

■思わず贈りたくなる、仕組みづくり

さらに工夫していることが、「モクモク通信」と一緒に同封する無料の入園券だ。
この枚数はなんと10枚。
期限は半年と限定されている。

実は、この枚数の多さと期間限定がポイントなのだ。
せっかく楽しい体験ができる場所に無料で入れるけれど、半年間で10回も行ける方はそんなに多くないはず。
でも、捨てるにはもったいない。

そこで、知人・友人に、この無料の入園券をプレゼントすることになる。
常連客が増えるほど、また新規客が増えていくという仕組みなのだ。
共感できるビジョンからつながる一連の販売促進策。
無駄がなく、費用もあまりかけないで、とても効果的な手法だと思う。

 

随所に常連客、新規客の心をくすぐる工夫を凝らしできあがった独自の販売促進手法。
一朝一夕というわけにはいかないと思うが、みなさんにとっても非常に参考になる事例だと思う。


次回は、「モクモク手づくりファーム」の広報戦略を紹介する。

 


 

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