
イベント販促で浮遊客を囲い込む対策 Vol.3 「ターゲットに合わせたイベントをコラボレート」
最終回となる今回は、前回述べたイベントと自店のコンセプトの重要性を踏まえたうえで、
イベントで浮遊客の囲い込み対策に成功しているイタリアンレストランの事例を紹介する。
このイタリアンレストランでは、「アロマ&イタリアンセミナー」というイベントをほぼ毎月、すでに50回も開催している。
どのような内容かというと、アロマテラピーとイタリア料理のコラボレーションイベントである。
このイベントは、土曜日の午前11時から午後3時まで、約4時間開催している。
最初の1時間は、アロマテラピーの先生にアロマの講義をしていただき、その後、
イタリア料理教室が1時間行なわれる。
料理教室は、シェフの調理を見学するデモンストレーション方式。
プロのシェフが丁寧に素材や調理方法を教えるので、参加者の満足度は高い。
最後に、参加者はシェフが実演してきた料理、前菜からデザートに至るまでを、
シェフとアロマテラピーの先生を囲んで、歓談しながら2時間堪能することができる。
このイタリアンレストランでは、数年前から「スローライフ&スローフード」をコンセプトとしていて、
「『体に優しいお料理』でゆったりとした時間を」というメッセージをターゲットに伝えている。
もともとこのコンセプトに共感いただいたお客様が参加しているイベントであり、アロマテラピーも
「スローライフ」に合っていて、コンセプトととても相性が良いイベントだということが言えるだろう。
アロマ講座、イタリアン料理教室は、ともに毎回内容が多少変わるので、リピート客も多い。
店の既存客がイベントに参加されることはもとより、イベントの参加者がお店の常連客になることもあるのだ。
最後に、今回浮遊客の囲い込み対策のイベント活用法として紹介した2つの事例に共通する、
大切なポイントを2つお伝えしよう。
1つ目は、イベントはあまり大げさに考えすぎず、定期的に継続して開催すること。
そのためには、お金をかけることよりも、良いアイデアを出すことに集中したい。
2つ目は、お店のコンセプトに相性が良いイベントを開催すること。
既存客はもちろんのこと、見込み客もあなたの店のコンセプトに共感したから来店している、
ということを今一度認識しておきたい。
今回は、浮遊客をがっちりとつかみ、店のファンになっていただくためのイベント活用法を紹介してきた。
あなたの店にとって、少しでも参考になり、応用できることがあれば幸いである。
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