
イメージ広告は悪か? 構造地図とアイキャッチVol.9アイキャッチを判断する指標
「イメージ広告は悪か? 構造地図とアイキャッチ」
について最終回となる今号では、
アイキャッチに関するひとつの指標を
見ていきたいと思う。
前号のDMの広告と、
カイロプラクティックのポスターを
アイキャッチとしてとらえたときの
指標をご覧いただきたい。
縦軸をインパクト、横軸を共感性として、
その双方が高いところが、最も
「注意と興味を引く」という仮説を立てて
解説していく。
A、Bは、あなたもご存知であろう
著名人を思わせる2人をイラスト化したものだ。
なぜこの著名人を使ったかというと、
カイロプラクティックのヘビーユーザーだったからである。
この2つのアイキャッチは、
「いったい何だろう?」と感じさせるインパクトは高いが、
共感性が高いとは言えないだろう。
C、Dについては、インパクトも共感性もともに
高いとも低いとも言えないところなので、それぞれ中間に置いた。
ただしCについては、キャッチコピーに
「腰のキレ復活」、サブキャッチに
「いざというときのために、カイロプラクティック」、
そして、ビジュアルに思わせぶりなシーンを使っているため、
一部の男性(?)には共感性がきわめて高いかもしれない。
最後に、Eはどのような位置付けになるだろうか。
「4208時間の証し」というキャッチコピーを採用することによって、
そもそも数字自体、視認性が高いということもあるが、
「いったい4208時間って何だろう?」と、
見た人が一瞬で疑問を抱くように、高いインパクトで設計している。
また、院長を前面に出すことによって信頼感を醸し出し、
共感性を高くすることによって、「注意と興味を引く」ことに
成功していると言えるだろう。
この「アイキャッチを判断するポジショニングチャート」は、
検証に正確さを求めるものではなく、
あくまでもアイキャッチを判断するための
ひとつの指標としてとらえてほしい。
同店では、このような仮説検証アプローチの結果を活かして、
最終的にはEのポスターのみ掲示の方針が決定した。
そして、この実験を2カ月弱実施したことにより、
ある程度集客が実現でき、さらに
リピート促進も並行して実施していたため、
あらためて新規集客のための販促活動を実施する必要もなくなった。
販売につなげる広告の中でも、
まず最初に目にするアイキャッチは重要な要素なので、
今回ご紹介した指標をぜひ参考にしてみてほしい。
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