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販促でいちばん大切なこと

アイキャッチはどのような手順で考えるのか?Vol.9キャッチコピーからアイキャッチを生み出していく9つのステップ【3】

いよいよ今回で
~アイキャッチはどのような手順で考えるのか?~についての
コラムも最終回である。

最終回となる今回は、
9つのステップの佳境とも言える
<7>から<9>について、解説していこう。



<7>再度、身近な人に意見を求め、聞き入る

ステップ<3>で実施してきたように、
もう一度、身近な人最低5名に意見を求める。

聞く人はステップ<3>と
同じ人でも良いし、違う人でも良い。
意見の求め方は、ステップ<3>と
同じ要領で2つのシンプルな質問だ。

「あなたが、この広告の中から
 思わず行きたくなるのはどれですか?」
「それは、なぜですか?」

やはりステップ<3>と同じように、
ポジティブな意見ではなく、
ネガティブな意見も大事にしたい。
そして、ここでもやはり我慢して聞いてほしい。
特に、この段階では先ほどのステップ<3>よりも、
我慢することがさらに難しいので注意したい。

というのも、ここまでのステップを踏んでいるということは、
既に労力がかなりかかり、苦労も相当しているからである。
そんなところに「何か良くないわよね」などと否定されると、
非常にこたえるだろう。受け入れたくないのも無理はない。
だが、とにかく我慢して聞いてほしい。

あくまでも、今作っているのは広告。
しかもセールスエンジニアリングデザイン(SED)という
販売につなげる広告表現である。
芸術作品を作っているわけではない。
この後、実際に広告を打ち込み
ターゲットから反応を得られなければ意味がないのである。

だから、否定されたとしても、
我々は素直に受け入れなければならない。
素直に聞き入れられるニュートラルな心理、
感情状態になったとき、
初めてターゲットから反応を得ることができる
広告が生み出されるのである。


<8>まずはテストのつもりで広告を実施する

この我慢の領域を乗り越え、
出てきた答えを参考にして確信が持てる広告があれば、
1つに絞って実施する。
どうしても2、3案で悩む場合は、
クリエイティブテストとして
スプリットランを実施するのも1つの方法だ。

だが、このように多くのステップを踏み
苦労して作ってきた広告であっても、
いきなり多額の投資をするのは避けたい。
できるだけ少ない投資で実験、
テストのつもりで広告を実施してみてほしい。


<9>結果をよく見つめる

このような実験やテストの結果を経て、
確信が持てた広告表現があれば、
次はより投資をした広告を打てる。
また、媒体を変えて展開することもしかりだ。

いずれにしても、感情を喚起するための要素である
アイキャッチはとても繊細で難しい。
その他の要素は、ストーリー要素(AUMFA)である程度、
優先順位を決め、固めていけるが、
アイキャッチ1つで、その他の要素に辿り着くことすらできなくなる。
アイキャッチを変えるだけで、
反応が大きくなることもざらにあるのである。

9回にわたり連載してきた本コラムはいかがだっただろうか。
私なりの見解を惜しみなく公開してきたつもりである。

最後の締めくくりとして、
アイキャッチはこのように十分なステップを踏みながら生み出し、
かつ検証していくことをお勧めしたい。

 ※セールスエンジニアリングデザイン(SED)は、
株式会社イズ・アソシエイツの登録商標。(登録第4948145)


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